2016年2月1日月曜日

マークをブラストしてみた

今回は、中古販売処分予定のこの吸引型でブラストした。
前回はあえて直圧式でブラストして難しかったので、今回は吸引型にしてみた。
圧力は0.3Mpaでアルミナ#180前回と同じ。
まず、ガラスにマスキングした。へたくそだが、完全にした。
結構、フィルム(紫色)をガラスに接着させるのが難しい。
剥がれるというか、しわになる。
余計なところは、マスキングテープで覆う。きれいにほんとはやったほうがいい。

・・・でブラスト。ブラスト自体は、非常に簡単で、約10~20秒、それ以上はやらないほうがいい。

で、マスキングを剥がして洗う。


右ブラスト前のガラス。
原画


今回の結果から言える事は、やはりブラスト自体は簡単で、マスキングさえうまくいけばこれくらいの事は結構うまくいく。私自身は、これが2回目のトライで作品も2個目なのだが、これだけうまくいった。失敗はしていない。マーク中の地球の中の日本国の形もうまくブラストできた。

わりと簡単だった。マスキング印刷技術がやはりポイントである。

もう一つ、樹脂版にやってみたが、こちらは、ガラスほど濃く濃淡がはっきりしなかった。
ガラスの方が断然加工しやすい。

2016年1月24日日曜日

違う露光フィルムでトライ

今回はこれを、ガラスにブラストしたい。
前回、いきなり写真が成功して気分が良かったので、新たな露光材を購入した。
当然、写真ができる薄フィルムでパープルという種類だ。


早速、網点反転する。
ここまでは、慣れてきた。

なぜ、前回の露光材を使わないかといえば、前回のラピッドというタイプは簡単でいい反面、露光してすぐに、ブラストしなければならないため、一人では、1~2枚が限界だ。
作業が忙しすぎるので、朝から風もなく天気がいい日しかできない。

なので、マスキングフィルムだけを、露光して作りだめができれば、後日一気にブラストできるので
水現像タイプのフィルムにトライすることにした。

このブログでは結果だけを載せていきたいので、結論から言うと

”やはり、ど素人には、むずかしい”

昼に、やってみたら、2回連続失敗。
全く、何も現像できなかった。
????と思ったのだが、
このフィルムは、動画で使い方を指導してくれているのだが、想像以上に紫外線に感光するのが早いのだ。

したがって、完全に太陽光などが、少しでもあるところでは、ダメなのだ。
結構暗いところでやったつもりだが、たぶん、それが原因かと思い、夜まで待って
トライしたら、うまくいった。

うまく、感光したのだが、またもや、今度は現像で失敗した。
とにかく、昼失敗してるので、感光させてはならない、早く現像をば、と焦るのが良くない。

この上にフィルムをおいて水現像する、自作現像ユニット

水現像というのも、かなり難しく、露光した部分を、水圧ノズルで洗い流すのだが、
水圧勢いと洗い流し迄の時間との調整が経験がいると思う。
当然、今日は気温が4度なのでお湯で42度に設定した。
今日は、もうやめるが、4回目でようやく1枚できた。


地球の中の模様が出したかったので、パープル(0.05)フィルムを選択したが、こんな感じならブルー(0.1)でよさそうだ。ブルーを発注した。次回やってみる予定。


ここまでで、判明したこと。

1.一人作業は、慣れが必要。焦ると失敗する。
2.アドビフォトショップの熟練度も同時に必要。
  理由:網点の処理のドットがフィルム現像の成功に関係する、細かくすれば現像で
      消えてしまう。流れてしまう。
3.水現像タイプのフィルムを使用する場合は、夜の作業が適している。
4.完全な現像するためだけの作業室が理想、水現像用水道配管は温水が出て水圧も必要。
5.部屋は完全に紫外線が遮光され室内灯はLEDで紫外線が出ないタイプが理想。

ブラスト自体はたいして難しくはなく、これは、アドビ・フォトショツプの熟練度とフィルム現像ですべてが決まるといえる。

熟練度比率
**********************
フォトショツプ熟練度        30%
フィルム露光・現像技術      30%
ブラスト加工技術          10%
場所環境ブラスト装置含む    30%
**********************
                     100%


ブラストに関しては、装置の依存性が高いと思われる。
現像の面倒さに比較すればマスキングさえきっちりできていれば
良いブラスト装置であれば、絶対に誰でも一発目から成功するはずだ。
もし、マスキングフィルムまでマスターしたのにうまくいかない人は、ブラスト装置自体を見直すしかないと思う。まぁ、一番お金がかかるところだが。

コスト比率
*************************
パソコン・プリンター・フォトショツプソフト   13%
フィルム・現像ユニット               7%
ブラスト装置・研削材・コンプレッサー     80%
*************************
                           100%
全て新規購入したとする。除外事項:場所代、電気代である。

長年やってきたので、まず、コスト比率がここから、大きくずれている人は成功しないと思う。
理由は簡単で、ブラスト装置・研削材・コンプレッサーは、この作業の場合、1条件しか定まらないため、機能的にコストが決定されてしまう。中古とかなら比率は変わるだろうが、素人がブラスト機の中古の中からガラスブラストに適したものを探し出せるかどうか?

私は、ガラスブラストのプロの方には1度だけ販売したことがあるのだが、その人はかなり有名な方らしく(私は芸術関係無知なため存じていなかった)ブラスト装置自体は特注だった。

今、私が始めたことは、芸術のプロを目指すのではなく、全くの逆でブラストのプロが、どうやって手探りで、自力でガラスブラストができるかどうか?というドキュメントを作っているのである。

























2016年1月17日日曜日

本日、早速やってみた。

結局、じっくり準備できない性格なので、朝からやってみた。
昨日用意した、「ネガフィルム」を露光フィルムと一緒に感光させる作業だ。
使ったのは、「ラピッドフィルム」と言う製品で、お試し版を購入した。
露光機は購入した。少し、価格が高いので、自作でもいいと思う。
紫外線(UV硬化)ランプを購入し、ロール状にして、ゴムスポンジを合わせればよい。
私は、そこにはまったく興味がないので、素直に購入した。今後もこの露光機を使うし、
ランプは、安価に市販されているので心配ない。
露光機




この辺りは、各機材屋さんのホームページに詳しく、記載されているので省略しますが、とにかく書いてある通りにやれば、下記のようなマスキングができます。
もう、この時点で、私としては感動ものですが、本当に果たしてこんなマスキングでブラストに耐えられるのか?

実際にガラスに張り付けた状態

ここからは、私にとっての得意分野なので、条件なんかはテストもしないで一発で決めれる。
今回は、あえて、無謀な条件で行うことにした。


1)ガラス自体、厚み2mmの安物の廃ガラス180mm×120mmにあえてブラストする。
(原価20円くらい)
2)その廃ガラス板に対して、吸引式ブラストでなく、改造型直圧式ブラスト装置で行う。
3)試し打ちせず、いきなりガラスにブラストする。(特に意味はない。)
4)使用する研削材は、ユーザーさんが廃棄した、アルミナ#180で基本的に中古。要するに、本来なら、#240くらいが適切なのだがこだわらずに、圧力と研削材の混合比で一発勝負。
5)あえて、使いずらい小型のブラスト装置(幅690mm、奥行470mm)でをブラストする。


ブラスト直後の写真。ゴム板の上に固定してブラストした。

元の写真




元の白黒写真
ブラスト後
写真を撮るのが、難しくて、何か反射防止した額に入れて撮影した方がよさそうですが、生まれて初めて一発勝負でやった割には、うまくいったと思います。ものすごく満足です。今年は、様々なガラスサンドブラストを試してみます。私がやるということは、最も皆さんが苦労されると思われる
「ブラスト」の部分の条件を導くということです。

今回の結果
直圧式と吸引式に関しては、このような、写真をブラストする場合は吸引式の方が簡単だと思われます。しかし、加工時間を考えると直圧の方がいいです。基本的には吸引式も直圧式もこの加工に関してはどちらも可能ということです。
今回の条件は、
圧力0.25MPa,ノズルφ5mm アルミナ#180、シュミットバルブ回転度目盛1-1.2。

テクニックとしてですが、
まず、このような加工を行うときは、あらかじめ10mmくらいのゴムの板を用意するといいです。
その上にガラスの板を固定するといいです。ブラストで簡単に鉄を削ることはできるのですが、ゴムを削るのは難しいためです。決して木材を使わないでください。研削材に混じりノズルを詰まらせます。

重要なのは、
装置です。今回、自分でやってみてよくわかったのですが、
ガラスエッチングの場合、マスキングを剥がしてしまうような、照射距離は失敗するので、
右利き、左利き、それぞれにあったノズルや装置を選択する必要があります。
国内では、そのようなブラストノズル・装置はありませんが、当方では扱っています。
アメリカ製ですが、加工には重要です。
右利き用、左利き用ブラストガン

箱の大きさですが、あえて今回、小型の幅690mm、奥行470mmでやってみて、やはりうまくいきませんでした。
たいていの人は、設置スペースを、最優先で箱の大きさを小さなものを選ぶ傾向があります。
これは、大きな誤りです。実は箱型ブラスト装置は箱の大きさなんかで原価はほとんど変わりません。ノズルや、選別機構、鉄板厚さによる剛性の方が価格に影響しています。だから、安物のブラスト装置は、それなりに、うまくいかないようになっています。当然高くても、使い物にならない物も多いので注意してください。
では、
なぜ、大きさなのか?
これは、自動機ではなく人間が加工するため、右、左いずれかにノズルを持ちながら加工するため
対象のガラスまでの距離が300~350mmは欲しいからです。ほとんどの人が、もっと接近させていると思います。ブラスト流の中の粒子が加速度を持った状態では向いていません。逆に減速が始まるくらいの速度の方がマスキング剥がれがないような感じです。
なので、箱の大きさが幅が最低1000mmはほしいところですね。少なくともA4判加工なら1000~1200mm幅のブラストキャビネットでないとうまくいかないはずです。プロの方は、比較的に大きなブラストキャビネットを使っているはずです。コップみたいなものなら800mmくらいでいいかも知れませんが、価格はたいして変わらないので大きい方がいいです。


安いのに幅が1200mmもある、全面上部が開くためガラスなどを丁寧にセットできる。
現在、入荷待ち状態、ブラストノズルは、高級なものに交換し、販売予定。


これくらいのブラスト装置なら完璧だ。




















2016年1月16日土曜日

マスキングと露光材料が届いた

本日、ネットで購入した商品が届いたので早速、原版シートの製作を始めた。
結構、簡単なようで難しい。

初歩的なもので、フォトショップを全然普段使っていないので、すでにここで
戸惑っている。

なんとか、原稿?というのか、元になる写真のフィルムまではできた。

こんな感じで、果たしてうまくいくのか?

まぁ、とりあえず、やってみよう。


とりあえず・・・

キャビネットブラスト機でできることの(2)として、
私は、この業界で25年以上も毎日、ブラストの事を研究調査して生きてきましたが、最も、理解していない分野でありながら、非常に興味を持ち続けていたのが、ガラスエッチングブラスト(ガラスサンドブラスト)の世界です。この分野は、あくまでも趣味の世界ですから、私の様な「工業・産業用ブラスト」の者が入り込んではいけない、一種の暗黙の了解があるような世界でした。
ですから、当然、インターネットや地方の観光地での工房でガラスにブラストする装置等、アンタチャブルとしていました。これからも、やるつもりはありません。

が、しかし、個人的にはず~っとやりたくて仕方なかったので、あくまでも「趣味」として、今後取り組みます。

現在は、まったく、マスキング材料もやり方もわかりません。

目標は、名刺とか自社会社マークとか、自分の撮影した写真をガラスにブラストしたいと思います。

今年のブログで、順次、不定期に進捗状況をアップします。

当然、よその工房さんに講習を受けません。なぜなら、彼らが一生懸命築き上げたものを、公開するわけには、いけないからです。

あくまでも、自己流でやりますから、ここで公開できます。